GainJapanが考える体験交流型謎解きイベントとは

 謎解き・脱出ゲームは、そのイベントに参加した後でしか評価できません。

 モノと違い人が楽しいと感じる“心にかかわるサービス”なので判断基準が個人の主観的かつ相対的なものになります。そのため共通の絶対的な物差し(比較対象)がありません。ですから、例えば、あの謎解きイベントよりも面白いという客観的な保証ができません。

 参加を決めるためには、「面白そう」と思ってもらえるような、ストーリーや企画、仕掛けを、ビジュアルやコピーでいかに心に訴えかけられるかがポイントとなります。そのためクリエイティブが参加を促す重要な要素となります。つまり、独特の世界観を作りその世界に引き込むことが重要となります。そのため、世界観を構築する効果の高い、シリーズ物やキャラクター設定に関わる、デザインや企画、アイテム制作などの費用はしっかりと確保することが必要です。

注意すべきこと

 SNS等による参加者の口コミは非常に強力な販促となりますが、解答の漏洩というリスクがあります。その部分はこちら側で規制できるものではありませんので、解答の漏洩を防ぐ手段は、参加者の謎解きゲームユーザーとしてのマナーに依存するしかありません。ユーザーに対してはマナーを啓蒙することが常に必要となります。

謎の難易度について

 GainJapanではイベントの内容や目的に応じて、きめ細やかに謎の作り込みを行います。

 例えば、ファミリー向けのリアルRPGでは、ほぼ100%がゴールまでたどり着け達成感を味わえるように設計します。これは小学生の子供を持つファミリーを対象にしているためです。また脱出ゲームでもファミリー向けを対象としている場合、子供がしっかりと参加できるような問題を一連の謎の中に組み込み、手持ち無沙汰にならないよう工夫をしています。さらにゲームの途中でスタッフがヒントを出したりしながら、成功する参加者と挫折する参加者の割合をコントロールしイベントとしての満足度が高くなるように運営します。もちろん謎解き愛好家向けの脱出ゲームの場合、脱出率数%という難解な謎も作ります。

顧客の獲得について

 顧客獲得については、次のような傾向があるため、ターゲットの予想できる経験値などを踏まえた上で謎制作に取りかかります。新規顧客においては、期待感が最大の動機付けとなりますが、期待値をコントロールしなければ期待外れで終わる可能性があります。また難易度が高すぎる場合や低すぎる場合は再参加の確率が減ります。

 リピーターの獲得については、前回参加時よりも今回参加した謎の難易度がアップしている(もしくは予想外の謎や珍しいパターンの謎である)ことが再々参加を促します。初回参加と2回目の参加において謎の難易度設定がポイントとなります。難易度が高すぎる場合や低すぎる場合は逆効果となります。

地域活性化について

 まずお断りしておかなければなりませんが、体験交流型謎解きイベントを開催するだけでは、地域を活性化させることはできません。地域住民の地域愛、地域を盛り上げようと言う意気込みが無ければ、単発のイベントで終わってしまいます。

 体験交流型謎解きイベントは地域活性化を行う上での「場」と「キッカケ」です。このイベントをどのように地域の活動に連動させたり、結びつけたりしていけるかがポイントとなります。例えば、謎づくりにおいて、地域住民の方から地域にまつわる様々なお話を聞く場を設けさせていただいたり、地域資源を下見させていただいたりする上で、住民の方々と街歩きをすることで、住民が地域資源を再認識するなどです。

 気づいて頂きたいのは、有名な観光名所だけが地域資源ではないということです。とてもマイナーな、地域の人しか知らないとか、知る人ぞ知る的な情報が面白い観光資源となりますし、謎としても使えるのです。

 歴史探訪が好きな方もいらっしゃいますので、街の来歴、その地域が排出した偉人、歴史上の人物、有名人ゆかりの地などの歴史にまつわるエピソードは、謎のヒントや宝の隠し場所として有効に活用できます。ですから、そういった地域の良さを住民の方々が誇りに思っていただくことが地域活性化にはとても重要です。

啓蒙・啓発活動について

 岡山市の男女共同参画でのイベントにて、リアルRPG×街歩きを開催させていただいた時の目的が、男女共同参画の施設の認知と、「ワーク・ライフ・バランス」や「育児休暇」などの言葉やその意味の認知促進でした。謎制作において、これらの言葉や言葉の意味をキーワードや解答に設定することで、こういった言葉に触れる機会の無い方々に対してアピールできるというメリットがあります。この手法が啓蒙・啓発活動を目的とした体験交流型謎解きイベントの活用方法です。

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